ティコエステイト サペラヴィ 2020 赤ワイン ジョージア カヘティ地方

Tiko Estateの2020年「The Edge Saperavi」は、グラスに注ぐとまず目を引くのは濃厚なディープパープルの色調。香りには、ダークチェリーやブラックベリーのリッチなアロマが広がり、そこにほのかなブラックペッパーのスパイス感がアクセントとして加わります。口に含むと、ジューシーな森の果実（フォレストフルーツ）の層が広がり、それを包み込むように繊細に溶け込んだオークのニュアンスが感じられます。フィニッシュは、きめ細かくテクスチャーのあるタンニンが長く続き、ワインの骨格とエレガンスをしっかりと印象付けます。力強さと洗練が絶妙にバランスした、まさにThe Edgeの名にふさわしい1本。

果実の凝縮感と洗練されたオークの調和が見事に表現された一本です。まず、ブドウはホールベリー（果粒を潰さず）で優しく除梗。これにより、果実本来のピュアなアロマが最大限に引き出されます。仕込みの初期段階では、最大5日間のコールドソーク（低温浸漬）を行い、奥行きのあるアロマとコントロールされたタンニンを丁寧に抽出。発酵終了後は、直接プレミアムフレンチオーク樽にプレスして移し、そのまま18か月間熟成。この長期熟成によって、オークのニュアンスが絶妙に溶け込み、品種本来の純粋なキャラクターを損なうことなく、深みと複雑さが育まれます。その後、自然清澄と軽い濾過のみを行い、ワインのテクスチャーとフレッシュさを保持。こうして完成したSaperaviは、深いブラックチェリーや黒系果実の層、そこに寄り添う上品なスパイシーなオークのニュアンス、さらにテクスチャーのあるタンニンによる持続的なフィニッシュが特徴の、力強くもエレガントなフルボディの赤ワインです。