チュリチネブリ オレンジワイン クラフナ ムツヴァネ 2020 イメレティ

チュリチネブリの「Krakhuna Mtsvane 2020」は、イメレティ地方とカヘティ地方というジョージアを代表する2大ワイン産地の品種を掛け合わせた、知的かつ魅惑的なオレンジワインです。グラスに注ぐと、深いアンバーオレンジの色調が印象的。アロマは、ドライアプリコットや完熟クインス（花梨）、ハチミツの甘やかさに、紅茶の葉やカモミールのハーバルさ、そしてくるみやアーモンドのようなナッティなニュアンスが穏やかに広がります。口当たりはなめらかで、タンニンは柔らかく上質、ミディアムボディながらも芯のあるストラクチャーがあり、長期のスキンコンタクトとクヴェヴリ熟成由来の奥行きがしっかりと感じられます。酸は穏やかでありながら持続力があり、ワイン全体に清潔感と輪郭を与えています。後味にはほのかな土っぽさとスパイス感ます。ます。

イメレティ地方スヴィリの**クラフナ（60%）と、カヘティ地方マナヴィのムツヴァネ・カフリ（40%）を用いた、地域横断型のブレンド。どちらも酸度7〜7.5g/L、糖度23〜24g/Lという理想的な熟度で手摘みされ、果実の健全性とテロワールの個性を保ちます。除梗されたブドウは果皮ごと地中に埋められたクヴェヴリへ直接投入され、天然酵母で自然発酵。マセレーション（果皮浸漬）は発酵を含めて6か月間という長期間に及びます。これにより、フェノールやタンニンの抽出が進み、色・香り・骨格が調和された構造が生まれます。熟成中は温度変化が穏やかなクヴェヴリ内で、自然に酸素と触れながら時間をかけて味わいが融合。最終的に軽い濾過と極少量の亜硫酸塩添加でボトリングされ、ワイン本来の生命力を維持しています。この伝統的製法により、クラフナの華やかさとムツヴァネの骨格が見事に統合された、クラシカルかつモダンなアンバーワインが誕生しました