ティコエステイト サペラヴィ 2021 赤ワイン ジョージアワイン カヘティ地方

Tiko Estateの2021年「Saperavi」は、まずグラスから立ち上がるのは、生き生きとしたブルーベリーとブラックプラムのアロマ。そこに控えめで上品なトースティなオークのニュアンスが重なります。口に含むと、ジューシーなフォレストフルーツ（森の果実）の豊かな果実味が口いっぱいに広がり、それを支えるのはきめ細やかで上質なタンニンの骨格。さらに、バランスの取れたストラクチャーと生き生きとした酸が全体を美しく引き締め、最後は果実感主体の力強い余韻へと続きます。品種の純粋さとオークの上品な統合が見事に表現されており、濃厚な料理とのペアリングにも非常に適した一本です。

繊細な抽出と丁寧な熟成によって仕立てられた一本です。まず、ブドウは優しく除梗し、果粒は潰さずホールベリーの状態で仕込みます。これにより、ピュアな果実のアロマがしっかりと保たれます。発酵前には、最大4日間のコールドソーク（低温浸漬）を行い、初期段階でタンニンとアロマの穏やかな抽出をコントロール。その後の発酵が終わった後、さらに7日間のスキンマセレーション（果皮浸漬）を行うことで、力強さの中に洗練されたタンニン構造を形成しています。熟成は、新樽と古樽のフレンチオークを組み合わせて6〜12か月間。これにより、複雑味と奥行きが加わりつつ、品種の純粋なキャラクターはしっかりと保持されています。仕上げは自然な清澄と軽い濾過のみ。これにより、テクスチャーとフレッシュさを損なうことなく、ワインの本質をボトルに閉じ込めています。このプロセスを経て生まれたSaperaviは、力強いフォレストフルーツの果実味と、上品に溶け込んだオークのニュアンス、構造的なタンニンが見事に調和したフルボディの赤ワインです。