チュリチネブリ オツハヌリ・サペレ サペラヴィ 赤ワイン クヴェヴリ製法

深く濃い褐色がかったルビーレッドの外観。グラスに注ぐだけで、レッドベリーや熟したプラム、ザクロのような華やかな果実香が溢れ出し、続いてほんのりとスモーキーなミネラル、湿った土、ドライハーブが静かに立ち上がります。口当たりはフルボディでありながらタイトに引き締まり、オツハヌリ・サペレ由来の張りのある酸と、サペラヴィならではの力強いタンニンが美しいバランスを保ちます。余韻には黒胡椒やローリエのようなスパイスと、チュリ熟成由来の複雑な旨味が長く残り、まさにジョージア赤ワインの本領を感じさせます。16〜18℃の適温で供することで、層のあるアロマと緻密なストラクチャーが最も美しく引き立ちます

イメレティ地方スヴィリ・マイクロゾーンのオツハヌリ・サペレと、カヘティ産サペラヴィを50:50でブレンドしたユニークなキュヴェ。早朝に手摘みされたブドウは、完熟状態でありながら酸と果実のバランスを保ち、両地域の特性を見事に表現しています。醸造にはジョージア伝統の**クヴェヴリ製法（カヘティ式）**を採用し、果皮・種を含めた長期スキンコンタクトにより色素とフェノールを豊かに抽出。発酵後のチュリ（甕）は密閉され、5〜6か月間熟成されます。酵母添加は行わず、自然酵母による自発的発酵が実施され、土地の微生物や気候を反映したワインに仕上がっています。瓶詰め前には必要に応じてろ過が施され、クヴェヴリ由来のミネラルと土っぽさを感じさせる構造的な赤ワインとして完成します。