まずペットナットとは?
フランス語の「Pétillant Naturel(ペティアン・ナチュレル)」を略した名称で、「自然な微発泡ワイン」
という意味です。
近年、自然派ワインブームの中で注目を集めている、フレッシュで軽やかな泡立ちが特徴のスパークリングワインです。
従来のシャンパーニュやプロセッコなどとは異なる製法で造られ、自然な醸造過程で生まれる優しい泡と、ブドウ本来の果実味を存分に楽しめるのが最大の魅力!
作り方に注目して、読んでみてください!自然派と言われる理由が分かります。
ペットナットの歴史と起源
古くからある製法の再発見
ペットナットの製法は非常に古く、現代のシャンパーニュのような瓶内二次発酵方式のスパークリングワインが誕生する前から存在していました。
16世紀、フランスのサン・テリール修道院でベネディクト派の修道士が、瓶詰め・密封したワインが春先の気温上昇で再発酵し泡が生じたことが始まりとされています
ドン・ペリニヨンがブレンド研究やコルク栓を導入する1670年以前は、スパークリングワインのほとんどがこの偶発的な方法で造られていたのです
ペットナットの復活
ペットナットが再び注目されるようになったのは1990年代初頭。
フランス・ヴーヴレのクリスチャン・ショーサール(Christian Chaussard)が偶然、瓶内で再発酵したワインを発見し、古い「メトード・アンセストラル」を研究・実験したことから始まりました。
その後、ロワール地方の生産者たちがこの手法に注目し、2010年頃からフランス全土に急速に広がりました。約5年後には他国でもペットナット生産が一般的になり、今では世界中で造られています。
製法(アンセストラル方式)
ペットナットは「アンセストラル方式」または「田舎方式」と呼ばれる製法で造られます。この製法の特徴は以下の通りです。
- 通常のワインと同じように収穫したブドウを搾汁してマスト(ジュース)を得る
- マストを天然酵母で発酵させる
- 発酵途中(残糖が残っている段階)で瓶詰めする
- 密閉した瓶内でアルコール発酵を完了させる
- 発酵過程で発生した炭酸ガスが瓶内に溶け込み、微発泡が生まれる
現代のペットナットは天然酵母を使用し、ブドウに元々含まれる糖分だけで発酵させるのが一般的です。また、多くの場合、酵母を取り除かずに澱(おり)と一緒に出荷されます。
シャンパーニュ方式との違い
一般的なスパークリングワイン(シャンパーニュなど)との主な違いは以下
項目 | スパークリングワイン | ペットナット |
醗酵段階 | 一次醗酵で通常のワインを造り、二次醗酵で糖分と酵母を追加(二段階) | 一次醗酵の途中で瓶詰めし、同じ工程で醗酵と発泡を完成(一段階) |
炭酸圧力 | 約5〜6気圧(強い泡立ち) | 約1〜3気圧(優しい微発泡) |
糖分添加 | 二次醗酵用の糖分を添加することが多い | ブドウ本来の糖分のみで醗酵 |
澱の処理 | 澱抜き(デゴルジュマン)で澱を除去 | 多くは澱を残したまま(濁りがある) |
栓 | コルク+ワイヤーのマッシュルーム型 | 王冠栓(クラウンキャップ)が主流 |
ペットナットの特徴とは?
ペットナットの見た目は、濾過や澱抜きを行わないことが多いため、一般的なスパークリングワインと比べて澄明度が低く、にごりがあるのが特徴です。
この「にごり」は醗酵中の酵母が残っているためで、瓶を動かすと底の澱が舞い上がり、表情が変わる楽しみがあります。
また、ボトルは王冠栓(ビール瓶のような栓)を使用し、白から、オレンジ、ロゼ、赤まで様々な色調のペットナットが存在します。

ペットナットの味わいは、軽やかでフレッシュ、そして果実味が豊かなのが特徴です。具体的には
- 甘やかなアロマとブドウをそのまま頬張ったような鮮烈な果実感
- 優しく弾ける微発泡の心地よさ
- 酵母由来の旨味や複雑さ
- 比較的低いアルコール度数(スパークリングワインより低めのことが多い)
- 甘すぎず、お酒が苦手な方でも飲みやすい味わい
世界的に若い世代を中心に人気
ペットナットは今や世界中で造られており、発泡ワイン市場全体の中ではまだ小さな割合ながら、若い世代を中心に人気が急速に高まっています。
フランスのロワール地方が発祥地とされていますが、現在ではイタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア、アメリカ、オーストラリアなど世界各国で生産されています。

特にナチュラルワインの生産者が多い地域では、複数の品種を用いた個性的なペットナットが登場しています。
また、自然派ワインブームと共に、ペットナットはミレニアル世代やZ世代の若い消費者層から特に支持を集めています。その理由として、カジュアルさ、手頃な価格帯、飲みやすさ、そして自然な造り方への共感などが挙げられます
自然派ワインブームの日本では?
日本では近年、自然派ワインブームに伴ってペットナットの人気が急速に高まっています。
東京を中心とする自然派ワイン専門店では、ペットナット専門の試飲会が開催され、熱心なファンが集まるほどです。
特に人気の高いブランドは入荷情報を公開するとその日のうちに売り切れてしまうことも多いとされています。
また、国内でもペットナットの生産が進んでおり、国産ペットナットの質も高く評価されています。
- 勝沼醸造の「甲州テロワール・セレクション 祝 ペット・ナット 祝乃泡」
- 蔵王ウッディファーム&ワイナリーの「ペットナット イエット」
日本の消費者に受け入れられる理由
日本人女性を中心に、ペットナットが支持される理由はいくつか考えられます
-
飲みやすさ
優しい泡立ちとフレッシュな果実味が特徴で、泡が強いシャンパンが苦手な方でも楽しみやすい仕上がりです。 -
カジュアルさ
王冠栓で気軽に開けられ、特別な道具や儀式感が不要でリラックス -
価格帯
多くが2,500円〜4,000円前後と、高級シャンパンよりリーズナブル -
自然派志向との親和性
添加物を使わない自然な製法が、健康や環境に配慮した消費を好む層に支持されている

とにかくカジュアルに飲める
ペットナットは一般的に6〜8℃程度の冷やした状態で楽しむのがおすすめです。
開栓の際は王冠栓のため、一般的なビール瓶のように栓抜きで開けることができます。ただし、澱があるため泡が噴き出す可能性があるので、ゆっくりと慎重に開けるとよいでしょう。
グラスは一般的なワイングラスで十分です。高圧のスパークリング用フルートグラスよりも、果実香や澱の香りをしっかり感じられる一般的なワイングラスが適しています
保存方法と味わうコツ
ペットナットは開栓後も美味しく飲むことができます。王冠栓の裏側で軽く叩いて元に戻せば、短期間の保存も可能です。また、泡が抜けても美味しく飲めるものが多いのも特徴です。
澱を含む場合は、瓶を静かに回して澱を舞い上げると、味わいに深みが生まれます。また、瓶を数時間逆さにして氷で冷やしておくと、澱が栓の方に集まり、開栓時に澱をある程度取り除くことができます
ペットナットはもっと流行る?
ペットナットは、古くて新しいスパークリングワインとして、世界中のワイン愛好家の心を捉えています。自然な製法、軽やかな泡立ち、豊かな果実味、そして個性的な風味が魅力です。
特に自然派志向の高まりと相まって、ペットナットは従来の高級シャンパンのような格式ばったイメージではなく、もっとカジュアルで親しみやすいスパークリングワインとして、新しい飲み手を獲得しています。
「ペットナット=自然派スパークリング」というイメージで、ワイン初心者からベテランまで幅広い層に支持され、今後も日本でももっと人気が高まると思われます。
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ペットナット(Pét-Nat)って何?自然派スパークリングの正体は?
Pét‑Nat(Pétillant Naturel)はフランス語で“自然に発泡する”を意味し、ぶどうを瓶内発酵させて自然な泡を作るスタイルです。添加物や二次発酵なしの“100%ナチュラル”スパークリングで、フルーティーかつ低圧の柔らかな泡が特長。ジョージアでも伝統と親和性が高く、世界的にも人気が広がっています。
どうして“自然派(natural)”って言われるの?
この製法は添加物や二次発酵用の糖・酵母を加えず、オーガニック志向や持続可能な栽培とも親和性が高いスタイルだからです
ペットナットのアルコール度数は低めなの?
一般的にPét-Natは11〜12%程度とやや低めで、軽やかな飲み口が特徴です。特にジョージア産は果実味と酸味のバランスが良く、暑い季節や昼間の食事会などにも向きます。飲みやすさゆえに、つい飲みすぎないよう注意が必要です。
クラシックなスパークリング(シャンパン等)と何が違う?
通常は二段階発酵で糖と酵母を追加しますが、Pét‑Natは1発酵のみで自然に泡ができ、フィルタリングや除梗をしないため個性が強く出ます
ペットナットの澱って飲んでも大丈夫なの?
はい、澱は発酵由来の天然成分であり、ぶどうの酵母や微量のミネラルが含まれています。健康に害はなく、旨味や複雑さを加える要素にもなります。ただし見た目や舌触りが気になる場合は、澄んだ部分だけを注いで楽しめます。
贈り物にもいい?どんなシーンでおすすめ?
ジョージアのペットナットは親しみやすくフルーティー、かつ自然派らしい特別感もあり、ギフトにも適しています。カジュアルな女子会はもちろん、記念日やお祝いのシーンにも映える、軽やかで印象的な贈り物になります
どれくらい泡の感じが違うの?ペットナットとシャンパンの違い
回発酵、瓶内で自然に泡立てる“アンセストラル製法”で、圧が低め(1〜3気圧)。シャンパンのような強い炭酸ではなく、優しい泡立ちで“ふんわり”や“ほのか”な口当たりを楽しめます。澱が残ることも多く、自然派ならではの個性とフレッシュさが魅力です。