オレンジワインとは何?の疑問を解決【3分読了】

 最近、「オレンジワイン」ってよく聞きませんか?

レストランやワインバーで出会うことが増えたこのワイン、ちょっと気になる存在

スキンコンタクトって何?
どうして味が変わるの?
どんな風に楽しめばいいの?

そんな疑問にしっかりとお答えしていきます。

オレンジワインの材料は何か作られているの?

オレンジって、果物の?🍊と思った方。

安心してください!

オレンジの果実ではなく、白ブドウから造られた見た目がオレンジ色のワインなんです。

そして、このワインの独特な色や味わいを生み出しているのが、今回の主役「スキンコンタクト(果皮接触)」という製法。

白ワインとは一味違い、ナチュラルワイン好きの間でも人気が広がっています。

スキンコンタクトってなに?

「スキンコンタクト(skin contact)」とは、白ワイン用のブドウを、果皮や種と一緒に発酵させる技法のこと

本来、白ワインは果汁だけを使って発酵させるのが一般的。でもオレンジワインでは、あえて果皮や種と接触させたまま醸すことで、独特の色合いや風味が生まれます。

簡単に言うと…

通常の白ワイン オレンジワイン
果皮は取り除いて発酵 果皮も一緒に発酵させる
透明感ある色合い 琥珀〜オレンジがかった色合い
フルーティで軽やか コクや渋みがある複雑な味わい

この工程によって、白ブドウ本来のフレッシュさに加えて、渋みやスパイス感、紅茶のような風味まで引き出されるんです。

色はまるで「紅茶」や「アプリコット」のようなニュアンスを帯び、美しさにも惹かれてしまいますよね。

そしてもうひとつのポイントは、この製法がとてもナチュラルな手法であるということ。

多くのオレンジワインは、自然酵母で発酵し、濾過も最低限。いわゆる「ナチュラルワイン」に分類されることが多いんです。

ジョージアワインストアが考えるオレンジワインとナチュラルワインの関係性を説明する図

スキンコンタクトがもたらす味の変化

スキンコンタクトは、見た目だけじゃなく“味”にも大きなインパクトを与えます。通常の白ワインと比べて、まったく違う感覚を味わえるのが魅力のひとつ。

渋みがある、でも飲みやすい

赤ワインのように果皮から抽出されるタンニン(渋み成分)のおかげで、白ワインでは得られない“骨格”を持っています。でも、赤ほど重たくないので、「渋いワインはちょっと苦手…」という方にも実はおすすめなんです。

香りがとっても個性的

アプリコット、紅茶、ナッツ、ドライフルーツ、ハーブ…。
一口飲んだだけで、まるで香りのブーケが広がるような、奥行きある味わいが特徴です。

口あたりがまろやか&食事に合わせやすい

軽い白ワインよりもしっとりとした飲み口で、余韻が長く続くのがオレンジワインの魅力。
ナチュラルワインらしい“自然体な風味”がありつつ、個性もしっかり。料理とのペアリングにもぴったりです。

オレンワインジのドライフルーツの香りの連想

発酵期間による違い:数日〜数ヶ月のスキンコンタクト

オレンジワインの奥深さを決めるのが、「スキンコンタクトの時間」です。

つまり、果皮と果汁がどれくらい一緒に過ごすか。

たった数日でも風味は変わりますが、数週間、あるいは数ヶ月漬け込むことで、その味わいはまるで別物に進化します。

以下のように、発酵期間の長さによって味のタイプが大きく変わってきます。

✅短期間(数時間〜1週間)

  • 色は明るめのゴールドやオレンジイエロー
  • 味わいは軽やかで、ほのかにスパイスやハーブのニュアンス
  • 白ワインに近い感覚で、初心者にも飲みやすい

✅中期間(1〜3週間)

  • 色合いは深まり、蜜っぽさや紅茶のような渋みも出てくる
  • 柑橘系のフレッシュさと、しっとりしたテクスチャーのバランスが◎
  • 和食やエスニック料理と合わせやすい

✅長期間(1ヶ月以上)

  • クヴェヴリ製法に多く見られるスタイル
  • 濃い琥珀色、しっかりとしたタンニン、ドライなフィニッシュ
  • キムチやスパイス料理など、発酵感のある食べ物と好相性

発酵期間は、まさに作り手の哲学や土地の風土が反映される部分。自然のリズムを大切にするナチュラルワインの生産者たちは、あえて長いスキンコンタクトを選ぶことも多いんです。

オレンジワイン飲み比べてみよう:スキンコンタクト期間別

じゃあ、どんなオレンジワインを選べばいいの?

という方のために、スキンコンタクトの長さ別に代表的なスタイルを3つご紹介します。

タイプ スキンコンタクト期間 味わいの特徴 おすすめの料理
軽やか系 1週間未満 フルーティーで香り豊か、渋みは控えめ サラダ、白身魚、カプレーゼ
バランス系 約2週間 紅茶やハーブの香り、ほどよい渋みと奥行き アジアン料理、グリル野菜、チーズ
濃厚系 1ヶ月以上 タンニンしっかり、複雑でドライな余韻 カレー、熟成チーズ、発酵系料理

選ぶときのポイントは、「色の濃さ」や「ワインの透明度」  

初心者の方には、澄んだ色で香りの良い軽めのタイプがオススメ。ワインの世界に慣れてきたら、濃くて濁りのある複雑系にもチャレンジしてみましょう。

また、ラベルに「skin contact」「amber wine」「natural wine」などと書かれているものは、ナチュラル系の傾向が強いので、その世界観を体験したい方にぴったりです。

オレンジワインと料理のペアリング

この料理、何と合わせたらいいの?

そんなときこそ、オレンジワインの出番です。

スキンコンタクトによって生まれた渋み・酸味・深みが、驚くほど幅広い料理にマッチします。

🍴スパイス料理と相性抜群!

インドカレーやタイ料理など、複雑なスパイスの効いた料理には、香り豊かでタンニンのあるオレンジワインがベストマッチ。口の中をさっぱりとリセットしてくれます

ジョージアワインのグラスを背景に、シナモンスティック、クローブ、八角、クミン、コリアンダー、赤胡椒、カルダモン、フェンネルなどのスパイスが前景に配置されている。これらのスパイスは、オレンジワインと相性の良いスパイス料理や中華料理とのペアリング

🍴発酵食品やチーズとも好相性

キムチや納豆、ブルーチーズのような“クセのある食材”も、スキンコンタクト由来の風味がしっかり受け止めてくれます。特にジョージアやスロベニアの長期熟成タイプは、発酵感との相性が抜群です。

🍴和食との新しいマリアージュ

実は、オレンジワインは繊細な和食ともよく合います。とくに白だしや醤油ベースの煮物、出汁の効いた卵料理などに、やわらかい渋みが寄り添い、まるでお吸い物のような繊細なハーモニーを生み出します。

ジョージアワインストアのオレンジワインとやきとりを食べる女性

自然派・伝統派・現代派:世界のオレンジワイン事情

オレンジワインとスキンコンタクトは、いまや世界中で注目される存在です。
でも実は、これってまったく新しいスタイルというわけではないんです。

そのルーツは、なんと8000年前のジョージア(グルジア)にまでさかのぼります。地中に埋めた素焼きの壺「クヴェヴリ」で白ブドウを果皮ごと発酵させていたのが、オレンジワインの原型です。

ガイド役の男性がクヴェヴリの横で説明をする様子。大きなクヴェヴリを囲むように2人の女性が立ち、手前にはワイングラスを持つ手が写っている。床にはクヴェヴリを埋めるための穴が規則的に並び、伝統的な空間の雰囲気を伝えている

🌍 世界のオレンジワイン産地いろいろ

ジョージア(グルジア)

世界最古のワイン文化。伝統的なクヴェヴリ製法によるナチュラルワインの聖地。
 野生酵母、無濾過、長期スキンコンタクトなど“本気の自然派”。

イタリア・スロベニア

伝統的な醸造技術を受け継ぎつつ、現代の感性で進化。
特にフリウリやゴリツィア地方では、熟成型のアンバーワインが人気。

フランス・アメリカ・オーストラリア

新しいワインシーンをリードする生産者が、モダンにスキンコンタクトを活用。
ナチュラルワインムーブメントとともに人気急上昇中。

こうした世界の動きから見えてくるのは、オレンジワイン=「自由でクリエイティブなワイン表現」ということ。

昔ながらの伝統を守る人たちもいれば、あえて新しい酵母や短期スキンコンタクトでライトに仕上げる生産者もいます。どちらも、土地と作り手の“個性”が反映されたナチュラルワインなんです。

初めてのオレンジワインを選ぶときのヒント

「オレンジワイン、気になるけどどれを買えばいいの?」

そんな初心者さんのために、失敗しない選び方のコツをご紹介します。

✔ ラベルのチェックポイント

  • skin contact(スキンコンタクト)
  • amber wine(アンバーワイン)
  • natural / low-intervention(ナチュラル、低介入)

こうした記載があれば、スキンコンタクトのあるオレンジワインである可能性が高いです。

✔ 見た目で選ぶなら…

  • 澄んだ淡い色のもの
    スキンコンタクトが短めで、初心者にも飲みやすい
  • 濃い琥珀色や濁りがあるもの
    発酵期間が長く、個性派・上級者向き

✔ 試して選ぶ、が正解

最初から1本買うのが不安な方は、ワインバーやナチュラルワイン専門店でグラスで試すのがおすすめ。

オレンジワインは、飲むほどにクセになる魅力があるので、いくつか比べてみて自分の推しワインを見つけてみてください。

スキンコンタクトで出会う、オレンジワインの奥深い世界

オレンジワインにハマる人が後を絶たない理由。

それは、この「スキンコンタクト」というちょっとした工程が、味も香りも色も、ぜんぶに深みを与えてくれるからなんです。

赤ワインほど重くなく、白ワインよりも奥行きがある。スパイス料理にも和食にも寄り添えて、しかもナチュラルな造り。

そのバランス感覚が、女性の感性にしっくりくる理由なのかもしれません。

もし今まで「白ワイン派」だった人も、「赤は好きだけど軽めがいいな」という人も、第三のワインとして、オレンジワインを選んでみてはいかがでしょう?

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オレンジワインに関連するよくある質問

スキンコンタクトワインってなに?どうして“オレンジ色”になるんだろう?

スキンコンタクト(皮との接触)とは、白ブドウの果汁を果皮付きで発酵させる方法。数日〜数ヶ月の果皮との接触で色素やタンニン、フラボノイド(ポリフェノール)がジュースに移り、琥珀〜オレンジ色になります。赤ワインの製法を白ワインに応用したスタイルで、色と味が個性的に深まります

“オレンジワイン”と“スキンコンタクトワイン”、違いあるの?

用語としては似ていますが微妙に違います:オレンジワインはスキンコンタクトによって色や味が濃く出たタイプで、よりタンニンや色合いが強調されます。一方スキンコンタクト全般を指す場合もあり、軽めのスタイルも含まれると覚えておくと便利です

長く接触させるほど味が変わるの?

はい、皮との接触時間が長いほど、色は深くなり、タンニン、スパイス、ナッツのような複雑な風味が強まります。短時間だと香りづけ程度ですが、数ヶ月になると圧倒的な個性と構造が感じられる仕上がりになります

クヴェヴリって使われてないの?

特にジョージアでは土中に埋めたクヴェヴリ(陶器壺)でスキンコンタクト製法が行われます。自然酵母・蜜蝋封入・地中発酵により、オレンジワインの複雑味と伝統的な個性が強く出るスタイルとして特徴的です

流行りって本当?人気の理由は?

近年、ナチュラルワインとして人気再燃。個性・見た目のユニークさ・自然製法への共感が強く、特にヴィーガン対応や持続可能なワインとして注目され、専門バーでも広く提供されています

初心者におすすめのスタイルは?

“ベビーオレンジ”などの名で呼ばれる、短時間のスキンコンタクトで仕込まれるライトスタイルが入口としておすすめ。フルーティーで飲みやすく、スパイシーな食事とも合わせやすいですよ

オレンジワインは中華料理に合うって本当?

はい。本格中華の複雑な香りやスパイス、油分に対して、オレンジワインのタンニンと旨味が絶妙にマッチします。特に四川や雲南の辛味料理、北京ダックのような濃厚な味わいとも相性が良く、味の輪郭を引き立ててくれます。

オレンジワインはどんな料理と相性が良いですか?

オレンジワインはスパイス料理や発酵食品、和食、チーズなど幅広い料理とよく合います。特に、カレーやタイ料理、ブルーチーズ、キムチ、白だしや醤油ベースの煮物などと合わせると、それぞれの風味を引き立ててくれます。

オレンジワインの味わいは発酵期間によってどう変わりますか?

発酵期間が短いと軽やかでフルーティ、白ワインに近い味わいになります。発酵期間が長くなるほど、色合いが濃くなり、タンニンや複雑な風味が強くなります。1ヶ月以上の長期発酵では、しっかりとした渋みやドライな余韻が感じられます。

初心者がオレンジワインを選ぶ際のポイントは何ですか?

初心者には澄んだ色や透明度が高い、スキンコンタクト期間の短いライトタイプがおすすめです。ラベルに“skin contact”“amber wine”“natural wine”などの記載があるかをチェックすると分かりやすいです。また、まずはワインバーでグラスで試すのも良い方法です。

オレンジワインとナチュラルワインの関係は?

多くのオレンジワインは自然酵母で発酵し、濾過も最低限にとどめた“ナチュラルワイン”に分類されることが多いです。伝統的な製法や土地の個性が反映されている点も特徴です。

オレンジワインの主な生産地にはどこがありますか?

オレンジワインの主な産地は、ジョージア(グルジア)、イタリア、スロベニア、フランス、アメリカ、オーストラリアなどです。特にジョージアのクヴェヴリ製法や、イタリア・フリウリ地方の伝統スタイルが有名です。

author
Watanabe Yuki
WEBライター
author https://gwine.store

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