最近、レストランやワインショップでよく見かけるようになった「オレンジワイン」。
このページでは、オレンジワインとは?をシンプルに分かりやすく説明します。難しい用語は使いません。
スクロールしながらスラスラと3分以内で読める記事です。
オレンジワインとは?
オレンジワインは、白ぶどうを“皮や種と一緒に”発酵させて造るワインのこと
普通の白ワインは、ぶどうの果汁だけを使って発酵させますが、オレンジワインは赤ワインと同じように、果汁+皮+種を一緒に発酵させます。
この製法を「スキンコンタクト」「マセラシオン」といい、ぶどうの皮から色や成分が溶け出すことで、
- オレンジがかった琥珀色(アンバー色)
- 白ワインにはない渋み(タンニン)
- 紅茶やドライフルーツのような奥行きのある香り
が生まれるのです。
つまり…
オレンジワインは「白ぶどうを赤ワインの方法で仕込んだワイン」
色味がオレンジ色をしていることから、そのように呼ばれるようになりました。

オレンジワインってどんな味?
オレンジワインの味わいは、白ワインとも赤ワインとも少し違います。
特徴を3つのポイントにまとめると、こんな感じです。
💡香りが複雑でスパイシー
ドライフルーツ、ナッツ、紅茶、ハーブ、時にはスパイスのような香りまで感じられることがあります。香りを楽しむワインとして人気があるのはこのためです。
💡渋み(タンニン)がほんのりある
皮と一緒に発酵するため、白ワインにはない軽い渋みが出てきます。この渋みが、脂っこい料理や濃い味の食事をスッと切ってくれる役目をしてくれます。
💡コクと旨味がしっかり
見た目の濃さの通り、味わいにもだしのような旨味やコクがあります。飲みごたえはあるのに、白ワインらしい爽やかさも持っていて、じっくり食事と合わせて楽しめるのが魅力です。
このように、オレンジワインは、

といういいとこ取りのバランス型ワインなんです!
「香りが豊かでコクがあるのに、飲み口はさっぱり」
どんな料理と合う?
オレンジワインは食事に合わせると魅力が何倍にも広がるワイン。
とくにおすすめなのは、香りや味がしっかりした料理です。
スパイス系・エスニック・中華料理
カレー、麻婆豆腐、ガパオ、タンドリーチキン…
香りが強く、油っぽさや辛味がある料理でも、オレンジワインなら渋みと酸が口の中をさっぱり整えてくれます。
チーズ・熟成肉・煮込み料理
旨味のある料理とも相性抜群。赤ワインだと少し重すぎる…というときにもちょうどよいコクと香りで寄り添ってくれます。
発酵食品を使った料理
味噌、しょうゆ、ナンプラー、キムチなど、発酵系の旨味を持つ食べ物と驚くほどマッチ。
だしっぽい旨味を持つジョージア産オレンジワインなどは特にその力を発揮します。
迷ったら、「香りが強く・味付けもしっかりめ」の料理を選べばOK!
まとめ&おいしく飲むコツ
まとめるとオレンジワインは、
- 白ぶどうを皮ごと発酵させたワイン
- 見た目は琥珀色(オレンジ色)
- 香り豊かでコクがあり、料理に寄り添う味わい
スパイス料理や濃い味の食事にも負けない、食事と楽しむためのワインです。

おいしく飲むポイント
項目 | コツ |
温度 | 冷やしすぎず、**12〜14℃**がおすすめ |
グラス | 大きめの白ワイングラスが◎ |
保存 | 開栓後も2〜3日は香りの変化を楽しめます |
「いつもの白ワインに飽きてきた」「食事にもっと寄り添うワインがほしい」
そんなときに、ぜひ一度オレンジワインを試してみてください。きっと“まだ知らないワインの世界”が広がります🍷
オレンジワインってオレンジの果汁が入っているんですか?
いいえ。白ぶどうを“皮ごと”発酵させて造ったワインで、果物のオレンジは使われていません。
どうしてオレンジ色なんですか?
ぶどうの皮から色素が溶け出すため、黄金色〜琥珀色(オレンジ色)になります。
普通の白ワインとどう違うの?
白ワインは果汁だけで発酵させるのに対し、オレンジワインは皮や種ごと発酵させます。
その結果、渋みやコク、香りの複雑さが生まれます。
味は甘いの?辛口なの?
ほとんどが辛口タイプです。香りは甘そうに感じることもありますが、味自体はしっかりドライです。
初心者でも飲みやすい?
香りは個性的ですが、フルーティーなタイプもあり意外と飲みやすいです。しっかりした味の料理と一緒にどうぞ!
どんな国で造られていますか?
発祥はジョージア。今ではイタリア・スロヴェニア・フランス・オーストラリアなど世界中で造られています。
何℃くらいで飲むのがいいですか?
冷えすぎない**12〜14℃**くらい。冷蔵庫から出して少し置いておくとちょうどよくなります。
どんな料理に合わせるのが正解?
スパイス料理、中華、チーズ、煮込みなど香りや味付けが強めの料理との相性が抜群です!