イメレティ地方の白ブドウ品種、クラフナ。トロピカルフルーツのような白ワイン(辛口)やクヴェヴリでのオレンジワインが人気。実味・酸・余韻のバランス◎
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熟したクラフナ、特にステンレスタンクで低温発酵させたモダンなスタイルのものからは、ジョージアの土着品種には珍しいトロピカルフルーツの香りが立ち上がる。 ジョージア西部イメレティ地方は、黒海からの湿った風が流れ込み、夏は蒸し暑いこの土地の空気感は、そのままクラフナの果実に閉じ込められます。
カヘティ地方(東部)の乾燥した大陸性気候で育つブドウが「ドライフルーツやナッツ」のニュアンスを持つのに対し、イメレティのクラフナが「パッションフルーツやパイナップル、マンゴー」といった瑞々しい熱帯果実のニュアンスを帯びるのは、まさに気候風土の鏡。
カヘティ地方のアンバーワインが「果皮を100%・6ヶ月間」漬け込むのに対し、クラフナを用いるイメレティの伝統製法は異なります。全果皮の10〜30%程度のみを果汁と共に発酵させます。クラフナは皮が厚くタンニンが強いため、タイミングがとても重要。これにより、ネガティブな苦味を抑えつつ、クラフナ特有の酸と、ハーブや柑橘の透明感を活かした「オレンジワイン」が完成します! クラフナの厚い果皮には豊富なフェノール類が含まれています。クヴェヴリで果皮浸漬(スキンコンタクト)を行う際、この成分が防腐剤の役割を果たし、天然の安定性を保ちます。酸化防止剤(SO2)を極限まで減らした自然派ワイン造りを可能に!
近年の気候変動による気温上昇はジョージアでも課題ですが、クラフナは「温暖化時代のヒーロー」として注目されています!多くのブドウは暑すぎると糖度が上がる代わりに酸が落ちて「ぼやけた味」になりますが、クラフナは糖度が上がっても高い酸度を強烈にキープできるという特異性。猛暑の年であっても高い品質を維持!
クラフナが「気難しい貴族」と呼ばれる所以は、うどんこ病に極めてなりやすいこと。湿度の高いジョージア西部において、この病害を防ぐことは至難。しかし、これほど栽培が困難でも農家がクラフナを手放さなかった理由はただ一つ。リスクを冒してでも造る価値があるほど、ワインが美味しいから!
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