グラスに注ぐと、深いアンバーオレンジの色合いがまず目を引きます。香りはドライアプリコットや完熟した花梨のような果実感から始まり、はちみつ、紅茶の葉、カモミール、くるみやアーモンドを思わせるニュアンスへとゆるやかに重なります。口当たりはなめらかで、ミディアムボディながら味わいの輪郭はしっかり。6か月の果皮接触とクヴェヴリ熟成からくるやわらかなタンニンが、果実の甘やかな印象を引き締めます。酸は穏やかですが、後味まできれいに残り、全体にすっきりした線を通してくれます。飲み進めると、紅茶の渋みを思わせる落ち着きとナッツの香ばしさが少しずつ前に出てきます。厚みはありながら重たくなりすぎず、香りの要素がほどよく整理されています。最後にスパイスとほのかな土っぽさが現れ、甘い香りだけではない、落ち着いた奥行きへつながります。